ノートブック

Google Maps Platformの変更点について

ひとつ前の記事で、Googleマップの新サービス「Google Maps Platform」についてご紹介しましたが、今日はもう少し詳しくご紹介したいと思います。
自社ホームページ上でGoogleマップを埋め込んで表示するために、該当するウェブページのソースに「APIキー」を埋め込む必要があることについてはひとつ前の記事で説明しました。
そのほかに何が変わったのでしょうか？

従来のGoogle Maps APIは18種類のサービスに分かれていましたが、3種類（マップ（Maps）、ルート（Routes）、プレイス（Places））に統合され、あとは「料金体系」が変わりました。
これまでは「スタンダードプラン」と「プレミアムプラン」の2つの料金体系がありましたが、「Google Maps Platform」では使用量に応じた後払い方式に変更となります。

「え？Googleマップの埋め込み利用って料金がかかるの？」と思った方が多いのではないのでしょうか？
結論から申しますと、大半のユーザーについては、利用料金は不要です。
理由は後ほどご説明します。

まずは「Google Maps Platform」の3つのサービス「マップ（Maps）」「ルート（Routes）」「プレイス（Places）」について料金体系を以下に整理します。

マップ（Maps）の料金体系

ルート（Routes）の料金体系

プレイス（Places）の料金体系

…以上です。
何のこっちゃー？って感じですよね。
「結局のところ料金がかかるのでは…？」と苦虫を噛み潰したような顔をしているそこのあなた！
優しいGoogle先生は、そんなあなたに毎月200ドルまで無料で利用できるプランを用意してくれています。
（前置きが長くなりましたが）このページに辿り着いた皆様が最も知りたいであろう無料枠の内容について以下に整理しておきます。

毎月200ドル無料枠の内容について

わかりやすく解説しますと、Googleマップを埋め込んでいるウェブページについて、月間28,000PVまでは無料で利用できるということです。
1ヶ月を30日で計算しますと、一日あたり933PVまで無料で利用できるということですね。
中小企業のホームページであれば、無料枠で全て解決できるのではないでしょうか？（無料版のGoogle Maps APIの利用もクレジットカードの登録は必須となりますのでご注意ください）
ただし、サイドバー等に小窓を設け、埋め込んだGoogleマップを常に表示、という設計は今後やめた方が良いかもしれません（病院等のホームページでよく見ますよね）。
サイドバーが全ページにインクルードされているのでしたら、どのページにアクセスしてもGoogleマップが表示され、その全てにおいてPVが加算されてしまいます。
あと、利用者の多い公的機関のホームページや大規模ホームページについては、運営の見直しが必要になるかもしれません。SNSをきっかけにして、サイトがバズった時も要注意です。
「え？」という請求が来る可能性も否定できません。
Googleに利用料金を支払いたくない場合は、オリジナルの地図を作成するか、Googleマップ以外のサービスの検討が必要です。
（この記事を書いた本日時点では）Googleマップをiframeで埋め込みという手段も残されています。
何気にこれが一番現実的かもしれませんね。